落とし物、拾い物考(1)

最近はテレビだけでなくネットニュースが私の重要な情報収集、かつ思考刺激のツールになってきました。

先日、考えさせられた投稿がありました。

落としたスマホを拾ってあげて渡そうとしたら、男性から「画面を持たないでください」と言われたという話。女性は、残念に思うものの、それ以上に自分を責めているという投稿でした。

http://news.livedoor.com/article/detail/14171997/

 

この投稿を読んで、さすがに多くの人は、男性のほうが悪いという意見でしたが、逆に「画面持たれるのはとても嫌」という意見も。

いろんな切り口があるのですが、感ケア的に考えてみます。

落とした男性は、2つの思考を働かせたと思います。

 一つは、拾ってくれて、ありがたい(A)

 もう一つは、スマホの画面を触られて、不快だ(B)

そして、その男性は、Bが優先していたのです。

Aには、ありがたいという感情のうらに、思考が伴っています。スマホをなくした場合のリスク分析や探すなどの対策をとるシミュレーションなどです。これが優勢になるには、感ケアでいう「青コンピューター」でなければなりません。

一方Bは、単純に今の不快感によるもの。これが表に出てしまうのは、思考と視野が狭まり、自分勝手な優先順位で判断してしまう赤コンピューターの状態です。

残念ながら、その男性は、そのときだけ赤の状態だったか、あるいは常に(もしくはあるテーマにだけ)赤の答えを出す癖を持っていたか、のどちらかだったのでしょう。

青コンピューターの能力は、人間と他の動物を分ける大きな違いです。

単なる「感覚」や「暴走する感情」で赤の答えを出してばかりだと、他人から距離を置かれるようになってきます。