感ケアの効果は3回感じる

昨日(2月17日)、指導者コースを開催しました。すでに指導者として活動してくださっている方のブラッシュアップの場でもあります。

そこで感ケアをどのように取り入れているかの報告をいただきました。それを聞いていて、感ケアの効果について改めて感じたことがあります。

感ケアは、平たく言うと自己カウンセリングのようなものですが、その効果は、時期的に大きく3つに分けられるようです。

入門講座の中では、練習台として中程度のトラブルを扱いますが、体調が悪い人や、触ってみたら思ったより大きなトラブルだった、という以外の人は、講座の中で、「なんかどうでもよくなった」とか「遠のいた、薄くなった」などとプロセスが進むのを実感するか、「相手の意図が見えてきました」「心のわだかまりが消えました」などと腹落ち系のリラックス感を覚えます。これはその場ですぐに体験できる感ケアの効果です。

つぎに感ケアを日常生活に取り入れるようになると、ささいな出来事で感情的な反応や行動をしないようになります。いわゆる行動が変化するのです。すると人間関係が徐々に改善され、穏やかな日々を過ごせていることに気が付きます。これは数週間から数か月で実感できる感ケアの効果です。

ここまでは単純にうれしいことですが、ただ、それで一件落着というわけではありません。感ケアが自分の生活に溶け込んでくると、無意識のうちに感情に触れる自信が出てくるのです。人はいろんな辛さにふたをしながら生きているものですが、そんな長年の心のわだかまりを浄化する作業が自動的に始まることがあるようです。もちろん望ましいことなのですが、思い出す一つ一つが結構大きくて、それを消化するのにちょっと体調を崩すことさえあります。精神分析家になるための教育分析で1年ほどつらい思いをしながら心の整理を進めるのと同じようなのなのでしょう。それをセルフカウンセリングでやってしまうのです。もちろん抱えていたテーマや感ケア能力の高さにもよるのでしょうが、そんな心のデトックスが一段落すると、つきものが落ちたような楽な感じが広がり、心だけでなく身体にも良い変化がでるようです。感ケアを初めて1年から2年後に訪れるギフトです。

皆さんにも、ぜひ2つ目、そして3つ目の効果を体験していただきたいと思います。