気が付かない感情の声を聞くと楽になる(3)

あけましておめでとうございます。

今年も、感情のケアを多くの人に伝えていこうと思っています。

 

前のブログ(19.12.23)で、自分の気持ちや欲求を、無視し、我慢しているうちに、次第に自分に対するダメ出しによって自信が低下し、疲れ、そして結局破たんしさらに自信を失う…という流れを説明しました。

これを避けるには、ただ抑圧されていた感情を認めればいいのです。その感情の言い分をきちんと聞いてください。

入門講座で紹介するこころの会議やスキルアップ講座で紹介するフォーカシング、ツボ療法などを通じて、隠れていた感情に出てきてもらい、その言い分を聞きます。

感情が訴えるとおりに行動しなければならない、というのではありません。

感情が「感じること」「考えること」を、すべて受け入れ、許すだけでいいのです。

抑圧されている感情は、その存在を認めて、その言い分を聞いてもらうと、声が小さくなります。抑圧のために使っていたエネルギーも不要になり、自分の大切な分身への無視という自己否定もなくなります。感情を認めるだけで、心が軽くなるのは、この2つの効果があるからなのです。

更に、認めた新たな感情を交えて、自分の心のバランスを再構築するアイディアが自然にスタートすることが多いのです(「再考する」のプロセス)。弱い気持ちを持った自分に対し、「そういう自分でもいいか」という新しい物語が生まれると、自分自身に対する厳しすぎる評価も緩んで、さらに自信が底堅いものになっていくのです。