コロナで人を恐れる傾向に

今回のコロナショックでは、いろんな怖さを感じる。病気で死ぬ人が増えることも、経済が低迷することももちろん大きな恐怖だが、私が今一番恐れているのは、人が人を恐れる傾向が強くなりつつあることだ。

今回の特性は、検査体制が整っていないことと、感染しても比較的元気な人が多いということ。もう一つ重要なのは、いったん感染すると、徹底的にその人の濃厚接触者が調べられ、それがワイドショーなどで放映されるということ。

「自分はもしかしたら、感染しているかもしれない」と怯えているクライアントは多い。クライアントが恐れるのは、もしかして自分が他の人にうつしてしまう、しまっているかも…ということ。そして、それが明らかになった時は、日本中から、自分が責められるかもしれないという恐怖。

不安の強いクライアントだけではない。多くの日本人の心の中に、どこか他人を信用せず、恐れる傾向が強くなっている気がする。政治を信じない、医療への不信。本当は今こそONEチーム、国民で一貫した対応が必要なのに。

 

コロナショックの主なエンジンとなっているのは原始人的不安。3月27日のフォローアップ講座は悲しみを扱う予定でしたが、急きょテーマを変更して、コロナの不安を解説します。参加者はマスクをお付けください。