漠然とした不安

4月17日に開催した感ケアの入門講座平日夜3日コースの2回目は「不安対処」

不安は、生命の危機に発展しそうな状況をシミュレーションし、生命の危険が大きければ、それを避ける行動をとらせる、という働きをします。不安はつらいものですが、それは、いろんな展開をシミュレーションするのにかなりのエネルギーを使うし、回避行動を起こさせるために、怖いイメージを見せるから。

認知症の方が、夏でもどてら(厚い綿の入ったちゃんちゃんこ)を着ていたそうです。どうして着ているのと聞くと「着ていると安心するから」という答え。漠然とした不安があるので、少しでも身を守りたいのですね。

このように不安は、案外「漠然」としているものです。

ただ漠然としたままだと、対処の方向性が見えずに、不安が続いてしまいます。感ケアでは、漠然とした不安にあえて触れてみます。DNA呼吸で青体にして不安な気持ちに触れ、そのあと、良い姿勢と呼吸を維持しながら、「不安分析図」で、不安の原因を探ります。

書きながら考察すると、「これだ」と思うことが思いつきやすいのです。

講座でも、「長いこと不安に思っていた理由がわかりました。すると、嫌な気持ちも小さくなりました」という声が聞かれました。

次の入門講座は6月2日、続く3日はスキルアップ講座です。