隠れ我慢チェッカー

 

 3月8日、ツムラと電通の方々と協力して、国際女性デーに合わせた『#OneMoreChoice プロジェクト』の一環として作成した、「隠れ我慢チェッカー」が発表されました。プロジェクトムービーもあります。今回の調査は、「隠れ我慢」で苦しんでいる女性に、「我慢以外にもチョイスがあるんだ」と気づいてもらいたいとの思いで始めたものです。

 

まず、隠れ我慢の調査の結果が紹介されています。

この企画では隠れ我慢を5つのタイプに分け、それぞれの対処のコツまでお伝えしました。

少し占いや心理テストのような雰囲気にして、より親しみやすくしてみました。

ただ、この5つのタイプとその対処策を「正解」ととらえてほしくはないのです。正解ではなく、自分に適した生き方を探すためのヒントとして活用してほしいのです。

 

たとえば、あなたが不調さんタイプなら「もっと自分の不調を周囲にわかってもらいましょう」という趣旨のアドバイスを差し上げました。ただ、あなたには、「敏感さんタイプ」や「気遣いさんタイプ」の側面もあるのです。自分を主張することは、他者に嫌な思いをさせたり、職場の雰囲気を悪くしたりするのではないかと不安になり、逆につらくなるかもしれません。

 

総合的なつらさがどうなるかは、やってみないとわからない面があります。不調をひたすら我慢する今のやり方のトータルな苦しさと、少し主張して理解はもらうが、気まずい雰囲気を感じるときのトータルな苦しみを、実際に感じて比較しないと、自分の最適解はわからないのです。

 

ほかの人の対応の仕方も正解ではなく、単なるヒントです。例えば、その友人とは5つの隠れ我慢のタイプも違えば、体力も、職場や家庭環境も違うのです。

メディアで紹介されていたり他の人がやってうまくいっていることが、自分にも「正解」だと信じていると、それがうまくいかないとき、自分を責めてしまったり、自信を無くしてしまいがちです。

 

「正解」ではなく、ヒントなのです。すべてのアドバイスは、より苦痛の少ない生活を探すためのヒントととらえてください。

ヒントに従い、ある行動を工夫したら、以前より少しでもましになれば、素晴らしい前進です。やってみて効果を感じなければ、やめてほかを探す。その試行錯誤を積み重ねていくうちに、自分なりの対処の仕方、生き方のバランス感覚を身につけることができます。

 

また、いったん穏やかな生活ができるようになっても、年齢を重ねたり、家族環境が変わったり、健康状態が変化したら、またバランスが崩れてくるかもしれません。ただ、次第にバランスのとり方のコツ、自分は何を大切にしているのか、どう対処すれば効果的か、などがわかるようになってきます。

 

今回の調査では、年齢を重ねるに従い、隠れ我慢の自覚や苦しさが減ってきていることが明らかになりました。それは、経験によりその方なりの対処法を見つけてきた結果だと思います。

 

ぜひ皆さんにも、今の自分の環境の中で、今の自分にできることを少しずつ試してみてほしいと思います。そして、この隠れ我慢チェッカーでその成果を確認しつつ少しずつ改善を積み上げていく。そんな試行錯誤の中で、きっと皆さんも自分なりの生き方のバランスを見出していけると思います。